会の趣旨

着物を知る喜びや楽しみが
共有できる方々へ

当会は平成19年9月、和装を楽しみたいみんなが集って立ち上がり、現在会員数44名。昨年はコンサートや着物教室、四季折々の着物の催し、初めての広島市認定の国際交流イベント参加などの各事業を行ってまいりました。

これも一重に役員の方々をはじめ会員の皆さんのご努力の賜物と感謝申し上げます。

もともと「ニホン大好き、平和大好き、きもの大好き‥この指とまれ」の合い言葉に集った着物好きたちのネットワーク。一人密かにそれぞれ楽しむのもいいけど、楽しい仲間と一緒に和み研鑽し合うのも、また粋でおつなものです。

これからも会員の皆さんの衣擦れの音も清々しく馥郁たる和の装いを楽しんでいただける機会をもっと考えてまいりたいと思います。衣食住を含めて日本のゆかしい精神文化を若い方々につなげるためにも是非ともご協力ご参加の程よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

名誉会長のおことば

名誉会長 平岡 敬

地球上には様々な民族がくらしており、それぞれの文化が生み出した民族衣装を身に着けた人たちは、威厳と誇りに満ちています。

和装は歴史は歴史と伝統に培われた日本人の「こころ」を表しています。私たちはその「こころ」を大切にしながら、和装文化を発展させたいものです。

ヒロシマ和装文化の会 名誉会長 平岡 敬
  • 中国・地域づくり交流会 会長
  • 第31・32代広島市長

会長 能美 定久

会長あいさつ

あらためて、この国のあるべき姿と価値に気づくこと。
 『「衣食住」を含めた和の装いの様々な観点から、日本文化を学び、感性を養い、 世界を含めた交流を深める』を趣旨としたこの会も、平成19年3月発足以来もう10 数年の歳月を経て、今更にその意義を痛感しております。  世界を巻き込んだ武漢肺炎ウィルスの封じ込めは、この日本が世界で最も成功 した国と言われています。

世界の諸国の[強制的]なロックダウンではなく、この国 では[自制的]な自粛にもかかわらず世界一の感染率の低さだったのは、優れた医 療技術と徹底した医療サービスや早い時期にクラッシュ感染を封じた事は勿論 ですが、日本の民族特有の感性の「潔癖感」の結果だということ。往古より寺社や茶 道では手水(てみず)の心得があり、行水や湯浴(あ)み、入浴の習慣や『古事記』には 穢れを祓う「禊(みそぎ)」の起源があり、身体の穢(けが)れと精神(こころ)の穢れを 同一に見て、清浄な心身に回復させる習慣であり叡智なのです。 そして、派遣主義国家と自国第一主義国家、グローバル主義国家の世界統一の3通 りの戦いの脅威を通じて、国の安全保障と経済の危うさを余儀なくされています。

政府の言う、疲弊した経済や暮らしの立て直しと今後予想される第2波、第3波へ の備えの新しい生活様式に改めることとは?社会的隔離、三密やテレワーク、マス クなどではないはずです。

戦後から唯物的価値観を植え付けられた教育を反省し、 目に見えないものの存在価値を認めた日本の伝統的生活習慣を見直して、思いを 馳せ、新しい秩序とすることだと思います。外需経済に頼ったグローバル30数年 の自省も踏まえ、内需を大切にこの国のあるべき姿と価値を再認識して、大自然に 畏敬の念を持った生活様式に、私たちとご一緒に実現いたしましょう。

令和2年6月吉日             能美定久

ヒロシマ和装文化の会 会長 能美 定久
  • 株式会社オゾン代表取締役
  • 島根県指月神社第四十代宮司